ちいさいひと３巻｜被災した子どもたちを救え！
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ちいさいひと青葉児童相談所物語
【ちいさいひと3巻】
東日本大震災の記憶は、
テレビやニュースで連日報道され、
日本中が数年が経っても衰えることがないくらい衝撃的な災害でした。
全てを飲み込んでいく津波の映像街の様子に、
あっけにとられ絶望しか思い浮かばなかったのを思い出します。
日本中で少しでも手助けできることがあるだろうか・・・
そんな気持ちに駆られたあの頃。
健太もまた、
自分に何か出来ることはないか、
いてもたってもいられず、
熱い気持ちを抑えきれないでいました。
津波の猛威はに大人も子供も関係なく、
すべてを飲み込んで行きました。
そんな中、
虐待に遭い、
保護されていた子供たちはどんな状況に置かれているのか…。
児童福祉司としては、
じっとしていることなんてできるはずもありません。
上司に頼み込み、
宮城県石巻の児童相談所に、
ボランティアで行くことになった健太。
被災地で何もない中で、
彼は必死にガレキだらけの街で、
子供たちの安否確認に奮闘する同期の児童福祉司・佐藤に出会います。
佐藤と一緒に被災地を回っていく中で、
自分に出来ること、
自分がやらなければならないことについて考えさせられる健太。
これはあの時誰もが一度は考えたかもしれませんが、
なにか助けになることをしたいけど、
現地に赴き、
体を使って復興の手助けをするのか、
はたまた、
地方から物資や義援金によって、
間接的に支援したほうがいいのか。
何かしてあげたいけど、
解決方法が思いつかない。
人によっていろんな状況があるので、
規模が規模だけに答えなんて見つかりようがありません。
しかし、健太のように悩みながらも何かしらの行動を起こすことで、
なにかを進展できるものだと思います。。
がむしゃらに被災地に向かった健太のように。
そして健太の出した結論は、
自分ができることはこの場所ではなく、
青葉市に戻って自分の助けを待っている子どもたちの助けになる、
ということでした。
行動し現場に赴き悩みぬいた先に出た答え、
健太にとっては正しい選択だったのかもしれません。
健太のいる青葉児童相談所だけでなく、
他でも子供たちや家族のために必死に支援活動を
行う児童福祉司の方たちに胸が熱くなる巻でした。
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